05/11 2021
環境に配慮し、限りある資源を無駄にしないサスティナブルなFOX×G3ジーンズ。
昔からある織機、環境に配慮した素材、必要最小限の生産、これら3つに重点を置き生まれた商品。
それは土から生まれ、土に還るようにとの思いも込められている。
まず、約半世紀前に作られた力織機である「豊田自動織機G3型」。
通称G3と呼ばれるこの機械は、デニムの黄金期と言われている1950年代から稼働し、
総合的性能と経済性で世界一と評されたG型自動織機の後継機として開発された。
薄手から厚手まで多彩な生地を織ることができることから、
当時は最高峰のマシンと評されていた。
しかし、生産されていた期間が短かったこともあり、現存する機械はごくわずか。
当然メーカーにも資料が残っておらず、交換用のパーツなども存在しない。
つまり正常に動いている機械があるだけでも奇跡と呼べる代物だ。
仮にもし不具合が起きた場合は、同型の廃棄機種から部品を探して交換するぐらいしか手段は無い。
小まめなメンテナンスをしながら、丁寧に扱わなければいけない力織機なのだ。
この希少な機械で織り上げることのできる生地は1時間にたった5m。
長さだけに注目すれば、今では考えられない程非効率だ。
しかしセルヴィッジデニムが当たり前の時代に動いていたこの力織機で織られたデニムは、
ヴィンテージに最も近い質感に仕上がる。
画一的で機械的なタッチではなく、不均等なムラ感と荒々しさを持ち、
まさにワークウェア然とした生地となる。
そして、数シーズン前から「ダ・ルチザン」が使っているのが、
サリー・フォックスが手掛ける完全無農薬栽培の“フォックスコットン”。
約5000年前の原種を使った遺伝子組み換えをされていないこのコットンは、
世界中を探してもサリー・フォックスの農場でしか育てられていない。
フォックスコットンの特徴の一つは綿の原種そのものの色が現れたナチュラルなブラウン。
「ダ・ルチザン」ではコヨーテブラウンと呼ばれる色だが、
これは染めや加工を施していない綿そのものの色合いだ。
一般的に「コットンは白いもの」という認識を持つ人が多いことだろう。
しかし綿本来の色は白ではない。
人々の趣向や用途に合わせ、草や木、泥を使って綿を染めるという需要と共に、
染めやすい白い綿へと品種改良が進んでいった結果なのだ。
サリー・フォックスがフォックスコットンの原型を開発したのは1980年代初頭のこと。
農薬や漂白剤といった、環境汚染を伴う綿の栽培や加工に疑問を持ったサリーは、
原種の綿を使った無農薬コットンの開発を進めた。
昆虫学者でもある彼女は数年でフォックスコットンの原型を完成させ、
当時は世界的に著名なブランドに採用されたこともあった。
しかし様々な要因から業界の主流とはならなかった。
それから約40年、地道に改良を続けた完全無農薬のコットンは「ダ・ルチザン」と出会う。
サリーに「ダ・ルチザン」の服に使われることについて感想を聞くと、
「ダ・ルチザンがフォックスコットンで作る美しい服にとても満足しています。
私の綿を扱うことにおいて、こんなに上手に加工する人を見たことがありませんでした。
フォックスコットンがうまくいったのは、ダ・ルチザンをはじめとする
日本の織物のおかげだということを、皆さん忘れないでください」と話す。
「ダ・ルチザン」が目指す、質実剛健で丁寧なモノづくりの姿勢にきっと共感してくれたに違いない。
そしていよいよ今夏、G3のよって織り上げられるフォックスコットンのジーンズが登場する。
人工的な手を加えないフォックスコットンは、農薬による繊維の潰れがなく空洞を持つため、
洗えば洗うほど身体に馴染んでいく。その綿の空洞にさらに空気が入ることによって、
着始めよりも柔らかさが増していくことが特徴だ。
G3による生地は職人が微調整をしながら時間をかけて織り上げることで、
荒々しくザラつきのある風合いを持つ生地に仕上がる。
原種そのものの茶色がかった綿の色合いやヴィンテージの様な風合いが、
経年変化によってどう変化していくのか、じっくりと履き込んで楽しんでほしい。
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